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人生の転機
誰にでも「人生の転機」というものがあると思います。
転機とは、仕事や人間関係、環境や状況など、人生が大きく変化するきっかけのことです。
例えば、ここ数年の間に世界で起こった転機と言えば、コロナ禍ではないでしょうか。
経済的にも社会的にも世界に大きな変化をもたらしました。
そして、個人的な転機について言うなら、それは人生の段階によって変わってくるものだと思います。
二十四歳の私にとっては、日本へ留学したことこそが人生の大きな転機でした。
本日は、日本へ来て一年経ってからの反省と現在の私の想いについて発表したいと思います。
私が日本へ来たのは今回が二度目です。
子供の頃に日本へ来たときに苦い思い出があり、正直に言うと、私は日本があまり好きではないという気持ちがありました。
日本に憧れている周りの人達には「日本へ行けるなんてすごいですね」と羨ましがられました。
しかし、「なんで日本に行きますか」と聞かれても、私には「母に誘われたから」としか答えられませんでした。
日本行きを決めたときは、半年経ったら日本の生活を諦めて帰国することもあるかもしれないと思っていましたが、結果は全くの逆でした。
夏になると、時間が経つのがとても早いことに気づき、「もうそろそろ一年だ」と独り言を言いながら、いくつかのことが分かってきました。
それは、私が日本のことが好きではなかったのではなく、ただ日本での生活はまた良くない経験になるのではないかとまだ起こってもいないことを考えすぎて悩んでいただけだったのです。
簡単に言うと、初めて日本で生活したときの失敗の経験のせいで自信が持てず、一人でくよくよしていたのでした。
自分の限界を突破するためのチャレンジをしようとせず、同じ失敗を繰り返すことを怖がっていたのです。
しかし、今の私は違います。
自分でも驚くのですが、日本へ来たことは一生でたった一度だけの最高の決断だったと思っています。
なぜなら、その答えは簡単です。
ここは日本ですが、日本以外のどこだったとしても同じです。
自分の成長を求めて、なじみのない国で暮らし、たくさんの人との出会いを通して自己を確立し、様々なことを学んでいるこの期間は、若者として最高の時間だからです。今の生活こそが私の人生をより良く変えるチャンスなのです。
今の私なら、この人生の転機を生かし、迷わずに前へ進んで行けます。
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