ある日
ある日医者から「あなたにはもう打つ手がない」と言われたとしたら、あなたはどうしますか。
もしそのようなことが私に起こったら、私は毎日毎日できるだけ幸せに生きていきたいです。
なぜそう思うかというと、私の存在はもともと奇跡のようなものだと気が付いたからです。
実は以前の私はそのように思っていませんでした。
いつも「なぜ世の中に自分は存在しているのだろうか」と嘆いて、「見た目が良ければよかったのに」と悩んでばかりいました。
私の世界はいつでもどこを見ても悲しみで溢れていました。
そのような性格になったのは私の過去に原因があります。
私は幼い頃に重病を患い、大変な手術を受けたことがあります。
両親は私の命を守るために奔走してくれたそうです。
手術の結果、何とか命は取り留めましたが私の顔には大きな傷跡が残りました。
その傷跡が私の心にも大きな影を落としたのです。
父は私が幸せに生きていくことを希望していました。
しかし、子供の頃の私には父の言いたいことは分かりませんでした。
悲観的な考え方に捉われて、私の生活は幸せとは程遠いものでした。
そんな日々が続いたある日、もう一つの出来事が私を襲います。
父が病気で亡くなってしまったのです。
悲しみにくれていた私の心を変えたのは、父の死というもう一つの悲しみでした。
私は父の希望を叶えるために考え方を変えました。
生き方を変えました。
そして人生観が変わりました。
父の希望とは私の幸せです。
私は父の希望を叶えるために前向きに、一生懸命に生きていくことを決意しました。
偉い人になれなくても構いません。人生はあっという間で、何が起こるかは予想もできません。
「ある日」突然何が起こったとしても、私は両親からもらったこの奇跡のような命を大切にし、幸せな毎日を過ごしていきます。
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